鋳材事業って何をしているの?
鋳材事業では鋳物づくりで必要な材料である「コーテッドサンド」と「中子(なかご)」を作っています。「鋳物」とは、高温で溶かした金属を砂などで作った型に流し込み、冷まして固めた製品のことです。溶かした金属を型に流し込むことで、複雑な形状の製品を安く大量に作ることが可能です。自動車部品や水栓金具、マンホールや調理器具など様々な製品が鋳物で作られており、私たちは鋳物に囲まれた生活をしていると言っても過言ではありません。
コーテッドサンドと中子
コーテッドサンドとは、その名の通りレジン(フェノール樹脂)がコーティングされた砂のことです。コーテッドサンドは熱を加えることで溶けだしたレジンの化学反応によって砂粒同士がくっつき固まります。この性質を利用して、作りたい形状の金型にコーテッドサンドを充填し加熱することで中子(なかご)と呼ばれる砂型を作ります。中子は主に鋳物製品内部の複雑な形状を実現する役割を担っています。
トウチュウのコーテッドサンドは、産業界の多様なニーズに
キメ細かくお応えしています
「コーテッドサンド」と一言にいっても、鋳物の形状や材質によって求められる性能は様々です。トウチュウでは「再生砂(リサイクルサンド)、天然珪砂、人工砂」といった種類の砂と、多種多様な特性を持った「レジン」を組み合わせてコーテッドサンドを開発することでお客様の多様なニーズにお応えしています。今後も長年にわたる研究成果を生かして高品質な製品づくりに努めていきます。
地球環境の保護をテーマに、鋳物砂をリサイクル
天然珪砂は自然界から採掘した資源であり、無限に湧き出るものではありません。トウチュウでは限りある資源を大切にするため、他社に先駆けて画期的な鋳物砂の再生システムを開発しました。お客様のもとで使われ廃棄物となった砂を回収、再び鋳物砂として使用できるようリサイクルをします。このリサイクルサンドにレジンをコーティングすることで再びコーテッドサンドとして蘇らせお客様のもとへお届けすることで地球から頂いた資源を無駄なく活用しています。
リサイクルサンドは天然珪砂よりも鋳物用の砂において重要な特性である「低熱膨張性」に優れているほか、コスト的なメリットも多い事から21世紀の鋳物砂として大きな期待が寄せられています。